RUDIMENTS

SNOW BIRD

DDCA-2001
CAT – DDCA-2001
FORMAT – CD
PRICE – 2100YEN (tax in)
RELEASE – 2005.6.29


TRACK LIST
1. Introduction
2. Gond-Wa-Na
3. Spacer
4. Seeds and Ground
5. Snow Bird
6. Anti
「1枚目の裏付け……デビュー・アルバムとこのアルバムで完成というか、今の状態なんじゃないかという……」

音楽を記録するという行為には、いくつかの目的があるだろう。ひとつは、作り上げた音楽を“完成形”として残すため。もうひとつは、その時間・空間をパックする、まさに“記録”として残すため——。今回あなたが手にしたこのCDは後者に該当する作品だ。この『SNOW BIRD』には2004年2月から2005年3月までのライヴ音源とスタジオ・セッションを元に制作された。新曲とともにファースト・アルバム『ZERO』に収録された楽曲も発展形・進行形として(演奏のミスも込みで)収録する——まさにZEROのあり方そのものが記録されたアルバムだ。
ZEROは、ブラスト・ヘッドやレベル・ファミリアへの参加のほかキリヒトのメンバーとしても活動しているKOYO(Sax)を中心としたバンド。 2004年7月、井上薫が主宰するレーベル〈Seeds & Ground〉からアルバム『ZERO』を発表し、数多くのイベントやフェスティヴァルでライヴを行ない、ジャズ〜ロック〜アフロ〜ダブ〜民族音楽など多様な要素が混ざり合いながらも即興性の高い“新しい世代のライヴ・バンド”として人気を集める。2004年12月には、ZEROがUPSETSの音にあわせてジャムを行い、その素材をUPSETSが再構築したアルバム『Groove On』が〈Tri-Eight〉リリースされ、所謂“ジャム・バンド”ファン以外の層の間でも話題となった。
2005年5月現在のメンバーはKOYOのほか、KUJUN(Dr)、多くのエフェクターを使いこなすことにより、独自のスタイルを生み出す空間系ギタリストARATA(Gtr)、ターンテーブリストとして多岐に渡る活動をしているL?K?O、トライアル・プロダクションをはじめ数多くの作品を手掛けているエンジニアHIROYA(Dub Mix)の5人。この5人を軸に、時と場所によって様々なミュージシャンが加わり“ZERO”というサウンドを作り上げる。
ある人にとっては音楽であり、ある人にとってはノイズでしかない。そんな受け手本位、言い換えれば受け手のイマジネーション次第でいかようにも変化するのがZEROの音楽なのだと筆者は考える。「ZEROはみんなでひとつの絵を描いていくような感じだ」——KOYOがここで言う「みんな」には、本作のクレジットにもあるように「ZEROのライヴに来てくれた人たち」も含まれている。KOYOはZEROのサウンドを「ダブ」と言う。それはすなわち、メンバーが奏でた音を受け止めた貴方の内側で鳴る音楽、それがZEROの音楽の完成形のひとつである、ということなのだろう。
最後に。ZEROは、ライヴなどでのオリジナル楽曲の生演奏と平行し、スタジオでのリミックス・ワークも多くこなしている。その手始めととして残された音源にワールド・シュープリーム・ファンキー・フェロウズ・2102の「Viridian Moon」のリミックスがある(アルバム『Overdub The River』〈Angel’s Egg〉収録)。この原曲とZEROのヴァージョンを聴き比べることで、ZEROのセンスが垣間見ることもできると思うので、機会があればぜひ聴いてみていただきたい。
E-JIMA(WWW.DISCSHOPZERO.COM)

Modified Date: 2011年11月11日